3級ファイナンシャル・プランニング技能士(以下、FP3級)を目指すキッカケは何ですか?
そもそもファイナンシャルプランナーって何ですかね。なんだか胡散臭いような、私がFP3級を目指した当初はそんな気がしてならなかったです。
けれども、昨今の不景気や老後の不安など、資産形成の話題をよく見聞きするようになって、FP3級を受験してみました。(現在はFP1級を保有)。
FP資格自体は今でもよく分からないところがありますが、時間とお金をかけて勉強した事には意味があると思っています。
これまでを振り返ってみて、基本的な勉強方法は共通していました。
資格勉強にあたって色々と不安いっぱいだと思います。私もそうでした。資格はあくまでも資格です。独学、そして、なるべく短期間で合格してしまいましょう。
応援します!
この記事でわかること
- FP3級を独学で合格するためのヒント
- 独学ではなく、資格学校に通った方がいい人
この記事を書いている人
どんな人がこの記事を書いているか参考までに。
- きんざいFP3級 → きんざいFP2級 → AFP → CFP → きんざいFP1級実技試験の順番で受験
- FP3級は約10日間、FP2級は約20日間、AFPは約3日間?、CFPは約3年(コロナで中止有)、FP1級は約2か月かかりました。
こんな方におすすめ
独学で合格したい方
通信制の資格学校に通うにはお金がかかりますよね。通信制でなければさらに交通時間もかかってしまいます。
私の場合、FP3級を受ける方の多くがそうかもしれませんが、職業上絶対に必要な資格ではなく、自主的に受験した資格試験でした。そのため、費用は自己負担。資格学校に通うためのお金の余裕がなかったのも独学にした理由です。
とにかく独学で合格したい方は一つの参考にしてみてください。
色々な書籍に手を出して失敗した経験がある方
テキスト・問題集は1種類ずつで十分です。
最短で合格したい方
勉強時間について某インターネット記事には「約80~150時間」や「2、3か月間」とありました。
私の場合、当時は勉強時間を確保しやすい環境だったこともありますが、約10日間で合格できました。
安易な比較ですが、短期間合格者としてお話します!
10日間の内訳は以下のとおりです
1日約6時間×10日間 =約60時間
内勤会社員・公務員の方のように色々と拘束される職業ではなかったため、隙間時間や、仕事を早々に切り上げたりして、勉強時間を確保できました。
また、勉強ができるタイプではないのですが、業務にも役立たせられると信じて当時は必死だったので、集中できたと思います。
普通に働いていればこんなに時間の余裕があることは少ないと思います。60時間を目安に逆算してみると、ざっくりこんなスケジュールですかね。
<平日>1日約2時間×5日間 = 10時間
<土日>1日6時間×2日間 = 12時間
(10時間+12時間)×3週 = 約60時間
つまり、このスケジュールの勉強期間は、約21日間(約3週間)です。
こんなスケジュール感を想定して、参考にしてみてください。
王道+α がベスト
私は学生時代から勉強ができるタイプではないので、恥ずかしながら勉強に王道がある事を最近になって知りました。
勉強できる方は、当たり前すぎて笑ってしまうかもしれません。
王道をやらないと不合格です。逆に、やれば合格です!
①②➂の繰り返しだけ
①「テキストで知識を記憶」&「解説で理解」+『インターネット記事で理解』
インプット編
①では、暗記と理解、つまりインプットに力を注ぎます。
FP3級は暗記が中心です。とにかく暗記します。さらに、その知識を利用する場面や周辺知識もいっしょに理解すると、より良いと思います。
②「問題を解く」
アウトプット編
②➂では、問題を解いて正解すること、つまりアウトプットに力を注ぎます。
知識の整理ができたら、問題を解きます。
➂「その日中に解けるまでやる」(「解けたらできれば数時間後にまた解く」)、「翌日の勉強開始時に昨日の問題を解く」
エビングハウスの忘却曲線
解けなかったら①に戻ります。そしてまた解いてみます。その日中に解けるまでやります。
なぜなら、短期間で合格するためです。
解けたら必ず復習をします。(と偉そうに言っている私はこの頃はしっかり意識してやっていませんでした。)
なぜ復習するのか?人間は忘れる生き物ですよね。だから復習するのですが、闇雲に復習してもダメなんです。(と偉そうに言っていますが、当時は復習を完璧にできていたわけではありません。)
『エビングハウスの忘却曲線』を知っていますか?ドイツの心理学者であるエビングハウスさんが“人間の忘れる仕組み”をわかりやすく説明してくれました。
100%完璧に理解して覚えたはずが、たった20分後に42%も忘れてしまいます。
- 20分後・・・42%忘れる
- 1時間後・・・56%忘れる
- 1日後・・・74%忘れる
- 1週間後・・・77%忘れる
- 1ヶ月後・・・79%忘れる
じゃあ、どうしたらいいの?
エビングハウスの忘却曲線を利用した復習をおこないます。
記憶が抜け落ちるタイミングで、「復習」する事がカギです。
たとえば、1時間後に同じ問題を解いてみます。無事に解けた場合は、イメージ図のように記憶が44%→(56%回復して)100%に戻ります。
20分後、1時間後に必ずしも復習できるとは限らないですよね。仕事、学校の勉強や家事育児などある方がほとんどだと思います。
その場合は、1日後、3日後、1週間後と自分なりに区切って復習すると良いと思います。間隔はおおまかで良いと思います。
大事なのは“人間は忘れる生き物”という事を認めることです!
具体的な勉強ルール
ノートは作らない
テキストまたは過去問題集の空欄に直接書き込みました。ポイントは、書き込むのはテキストか過去問題集のどちらか1冊にすることです。これはCFPやFP1級の勉強時も基本的に変わりませんでした。ノートを作るとその分時間がかかるので、最短合格のためには不要です。
CFPやFP1級の勉強時との違いは、どうしても苦手な項目がある時だけノートにまとめました。
FP3級の暗記中心なので、一切ノートを作っていません。
目次と問題&解説をいったりきたり
目次などの一覧を確認しながら、問題を解きます。あるいは、問題を解きながら、目次などの一覧を確認します。いったりきたりします。
目的は、以下の<地図><現在地><足跡>を把握することです。
- <地図> = 全体像を把握
- <現在地> = 今どこの項目をやっているか
- <足跡> = どのぐらいやったか
項目とは、たとえばライフプランニングと資金計画の「公的年金」、金融資産運用の「投資信託」の事です。
<地図>全体像を把握
まず、全体像を把握します。
たとえば旅行です。私は、行き当たりばったり旅行も大好きです。でも、絶対に行きたい観光場所がいくつか決まっている旅行で、時間に制限があったり、その土地に不安があったりすると、地図を広げつつスケジュール全体を把握しておきたいんですよね。
また、点と点が線や面になっていく、つまり知識が体系的になると、どんな問題が来ても大丈夫な気持ちになりませんか?
都度、目次や一覧を確認すると、より早く知識を体系的にできると思います。
<現在地>今どこの項目をやっているか
また旅行を例にします。
いま自分はどこにいるか把握しないと不安になりませんか?現在地を知る事で、次の行き先はどこなのかパッとわかりますよね。
自分は今どの項目を勉強していて、次はどの項目を勉強すればいいのかスムーズに移行できます。
<足跡>どのぐらいやったか
またまた旅行を例にします。
絶対に行きたい観光場所を制覇できたかどうか確かめるんです。達成感があってモチベーション維持しやすいです。
あそこに行けなかった~、と心残りはないですよね。
このように、勉強時もそれまで勉強した内容を振り返るのがオススメです。
資格学校に通った方がいいのでは?
目的は合格なので、資格学校に通ってもOKです!
独学じゃない方が良い方とは..
- 資格学校に通う時間とお金がある方
- ペースメーカーが欲しい方
- 資格勉強のプロに頼りたい方
まとめ
FP3級は、暗記中心です。「暗記」といったら、「記憶」。「記憶」といったら、「忘れる」。「忘れる」といったら、「エビングハウスの忘却曲線を利用した復習」です!