【比較】ロードサービスの無料範囲とは?ついでにJAFとの違いも

困っている人

保険会社のロードサービスは無料でどこまでできるの?JAFとの違いは?

という方向けの記事です。

FP屋さん

無料なのに事故や故障トラブル時にとても役立ちます。JAFとあわせてポイントを確認していきましょう。

この記事でわかること

  • ロードサービスの内容
  • ロードサービスの無料範囲でできる事・できない事
  • JAFとの違い
目次

ロードサービスとは?

ロードサービスとは、事故もしくは故障で車にトラブルがあった時に、レッカーで運んでもらったり車を運転できるようにしてくれるサービスです。

事故とは

自損事故や相手がいる事故。

故障とは

例:オーバーヒート、エンジントラブル。

ポイントは、「損害」があるかどうか。損害とは、車自体に不具合があること。

ちなみに、車自体に損害がない例は、ガス欠・カギの閉じ込み・盗難・紛失・スタックなど。これらは本来、ロードサービスの対象になりません。ただ、ロードサービスの特例としてガス欠・カギの閉じ込み(ネット系保険会社はスタックも)は対象にしています。

対象車種

引用元:三井ダイレクト損保「自家用8車種」
二輪自動車と原付のイメージ

対象車種は、自家用8車種とバイクと原付

このあたり注意点があるので、以下ご参考ください。

原付や125cc以下のバイクは、いわゆるファミリーバイク特約で補償される車種ですよね。ファミリーバイク特約で補償される原付と125cc以下のバイクの場合、ロードサービスは利用できません。理由は、特約で補償されるようになっているからです。つまり、原付や125cc以下のバイクはそれぞれ自動車保険に加入してはじめてロードサービスを利用できるようになります。ロードサービスは、特約に付く無料サービスではなくて、あくまで自動車保険に付く無料サービスということですね。

他人の車(友人知人・レンタカー)を運転している時も自分のロードサービスは利用できません。

何でもかんでもレッカー搬送してもらえません。

レッカーで運んでもらえるのは「走行不能」になった時だけです。

「走行不能」の例

  • 駆動装置の損傷 (サスペンション・ドライブシャフトなど)
  • 動力装置の損傷 (エンジン、トランスミッションなど)
  • 制動装置の損傷 (ブレーキなど)
  • ドアミラーの脱落
  • バンパーの脱落
  • ワイパーの損傷
  • マフラーの損傷
  • 車の部品がタイヤに接触している
  • ブレーキランプや方向指示器の損傷
  • ヘッドライトの損傷 ※夜間時
  • フロントガラスの損傷 ※飛び石による軽微ケースは大丈夫です。
  • スライドドアが閉まらない
  • エンジンオイル漏れ
  • 警告ランプ点灯
  • 運転者が救急搬送される

逆に、レッカーで運んでもらえないケースは、「窓が閉まらない」「ドア・バンパー・ホイールなど外装部品の損傷」「落書き」「車上荒らし」「カギ紛失」などです。

※雨天時に窓が閉まらない、真夏にエアコンが効かず窓が開けられない、などは臨機応変にレッカー搬送してもらえるそうです。

1次搬送と2次搬送

結論、契約者都合の2次搬送はレッカーで搬送してもらえません

1次搬送とは、通常の流れのことで、事故現場から修理工場や自宅に運んでもらうことです。

2次搬送とは、1次搬送で運んでもらった修理工場や自宅から、また別の修理工場に運んでもらうことです。

しっかり理由があれば大丈夫です。たとえば、希望の修理工場が休日でいったん自宅保管が必要になった時。事情を事前にしっかり話して相談してみましょう。

1次搬送と2次搬送の例

例1:事故現場→修理工場A→修理工場B (やっぱり別の修理工場がいいや!)

例2:事故現場→自宅→修理工場C (やっぱり修理したい!)

このように、気が変わってしまう時は2回目のレッカーは2次搬送に該当して補償してくれません。

例でいう修理工場Bと修理工場Cは、代わりにレッカー代を負担してくれる可能性があります。なぜなら、お仕事をもらえる立場なので、たとえ保険会社がレッカー代を負担してくれなくてもレッカー搬送を引き受けてくれるかもしれません。

とにかく、自分で勝手に判断するのではなく、何でも事前に相談することが大事だと思います。

ロードサービスの無料有料の範囲比較

ロードサービスは、レッカー搬送が基本サービスになっています。

特例サービスとして「バッテリー上がり」「落輪」「ガソリン補給」があります。

また、保険会社によって「スタック」「帰宅費・宿泊費」「修理後の車両搬送・引き取り」のサービスがあります。

「スタック」「帰宅費・宿泊費」「修理後の車両搬送・引き取り」は、保険会社によって特色が出やすいです。ロードサービスの一部ではなくて特約としてオプション契約しないといけないケースもあります。補償が必要な場合は、慎重に保険会社を選びましょう。

保険会社とJAFとの違い

個人的に、ほとんどの事が保険会社のロードサービスで事足りると思っています。

JAFでできる事は、上の図でいうと「無料の範囲」+「JAF」部分です。「無料の範囲」は、保険会社が提供するロードサービスでほとんどまかなえてしまいます。

ただ保険会社のロードサービスは車両単位、JAFは契約者単位の契約になっているところに注目です。

「スタック」「帰宅費・宿泊費」「修理後の車両搬送・引き取り」は、保険会社によって特色が出やすいです。ロードサービスの一部ではなくて特約としてオプション契約しないといけないケースもあります。補償が必要な場合は、慎重に保険会社を選びましょう。

ロードサービスは車両単位、JAFは契約者単位

どういう事かといいますと、たとえばA車の自動車保険に加入・JAF未加入の方は、A車に事故や故障トラブルがあった時だけロードサービスを利用できます。

一方、A車の自動車保険に加入・JAFにも加入の方は、A車だけでなく他の車(レンタカー・友人知人の車・社用車)を運転中の事故や故障トラブル時もJAF(ロードサービス)を利用できるんです。

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